●仕事は仕事、プライベートはプライベートというドライな考えが主流であったが、幹部社員や一般社員がセミナーや呼吸法を受講して、仕事も大事、プライベートも大事というウェットなバランスの良い社員気風が生まれた。
仕事が大事な時は、時間外だろうと休日であろうと自ら進んで仕事に取り組むようになった。又、プライベートでは、自分の健康も大切と思うようになり、食事や休む時間を有効に活用するようになった。社員のストレスが減ったせいか、飲酒など無茶飲みや夜遊びがほとんどなくなった。
●朝、出勤時間に遅れてくる社員が減った。責任をもって、現場を受け持つ姿勢が若手社員にも出てきて、和気あいあいと仕事に取り組んでいる。
●海上で作業を行うので、以前は冬になると社内で風邪をひく社員が多く、そのため現場の人員が不足したり、人の調整で苦労するのが恒例だったが、セミナー受講の社員が増えたせいか、冬の風邪・インフルエンザで休む社員が半減した。
●セミナーに参加した後に、社員の向上心が圧倒的に高まった。以前は、休みの日など、仕事に関連する展示会や研修会には、渋々参加していたが、現在は自ら進んで参加し、参加後のレポートやプレゼンも前向きで、他の社員にも好影響を与えている。
●会社の売上高が倍に増えた。営業を担当している幹部社員がセミナー受講後、自信を持って客先に臨むようになり、それが信用信頼に結びつき受注につながっている。社員の自分の力はこれだけという狭い殻から脱皮できたことで、さらに大きな可能性に挑戦する姿勢が売上を伸ばしている。
●自分の仕事、自分の会社に誇りを持つ社員が増えた。潜水作業はある意味3Kと言われる仕事の代表のようなところもあるが、その危険で、汚くて、苦しい仕事に誇りを持って取り組むようになった。「誰もやれない仕事を自分たちがやっている」という自覚が生まれ、さらには「この仕事を工夫すれば人々に喜ばれる結果が生まれる」という社会との一体感も感じとれるようになっている。
辞める社員が減った。又、一度辞めた社員が戻ってくるようになった。さらには、外注先の潜水士も「○○(弊社)潜水で働きたい」と入社を希望する人も出てきて、人材の確保が容易になってきている。
●以前から、あるといいなぁと思っていた自社の「海洋技術センター」が社員の発案で設置、入手することができた。この技術センター(500坪余り)のおかげで、水中ロボットや大型の作業機械のメンテナンスや開発をすすめることができるようになり、営業に大きく貢献している。
●会社への来客数が10倍以上に伸びた。弊社は、工事を受注して施工する会社なので、受注するために外部に出て受注活動をしていたが、セミナーを受講する社員が増えるにしたがって、客先がわざわざ足を運んで、会社に来て打合せや仕事の相談をしてくれるようになった。おかげで効率の良い、質の高い仕事ができるようになっている。
●セミナーを受講する社員が増えるにしたがって、弊社と一緒に仕事をやりたいという企業や行政、大学、研究機関が多くなった。又、海外からのオファーも多く、日本で海の仕事をやるなら「○○(弊社)とやりたい」という企業やメーカーが数多く出てきた。
●セミナーを受けて、社員のストレスが少なくなったせいか、社員間が調和して、お互いを助け合うという風潮が高まっている。
●社員の特許出願率が増えた。今まで特許出願など皆無だったが、セミナーを受講する社員が増えるにつれ、特許の出願申請が増えた。(特許取得、出願中のものを合わせて10数件になる。)客先の方から共同出願させてもらいたいとの依頼も多く、そのせいか仕事の受注活動もスムーズに行われるようになっている。